ここでは,Google Cloud Platform及びGoogle Cloud Skills Boostについて解説しています.
ご存じの方は読み飛ばしていただいて構いません.
Google Cloud Platform(GCP)とは,Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です.
コンピュータ処理をネットワーク経由でサービスとして提供することです.
手元に実機を用意する必要のある従来型のシステム構成と比較して,様々なメリットがあります.
- ネットワーク経由で利用するため,いつでもどこでも使うことができる
- 必要なときに必要なだけ利用できるため,状況に応じて使用量を増減できる
- クラウド特有の便利な機能を使用することができる
- Compute Engine
CPUやGPUなどのスペックを指定して,自由に仮想マシン(VM)を利用できる. - Cloud Storage
あらゆるデータを保存できるオブジェクトストレージ. - BigQuery
多様なデータを分析できるプラットフォーム. - Cloud Run
コンテナ化されたアプリケーションを容易に動かすことのできる実行環境.Dockerを動作させるまでの要素を気にせずにコンテナを動作させることができる. - Kubernetes Engine
Kubernetes実行環境.Linuxサーバなど,Docker/Kubernetesを動かすために必要な要素を気にせずにコンテナ群を動かすことができる. - Cloud Build
実装したコードを迅速に適用(デプロイ)するためのプラットフォーム.
Google Cloud Skills Boost とは,Google Cloud Platformをかんたんに学べるプラットフォームです.
目的別に多様なコースが用意されており,自身のレベルに応じたコースを選んで,自分のペースでGoogle Cloud Platformの仕組みや操作を学ぶことができます.
それぞれのコースには動画・クラウドリソースへ実際にアクセスするハンズオン・理解度チェックのテストなどが含まれています.
Creditが必要な有料のコースと費用のかからない無料のコースがあり,今回のハンズオンでは無料のコースを使用して進行します.
2024年6月現在,学生はこちらのフォームから申請することで 1年間有効な 200 Creditsを無料で得ることができます.
フォームには英語で記す必要があります.以下のように入力してください.
- Email Address:大学から配布された
kyutech.jp
で終わるメールアドレス - Name of Academic Institution:
Kyushu Institute of Technology
手動で確認・承認が行われるため,申請してから利用可能になるまで約2〜3週間程度かかります.