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3. [Advanced] 次のステップへ

このページでは第1,2章をスムーズに終えることができた方向けに,さらなる応用コンテンツを紹介します.
順番はありませんので興味のあるものに挑戦してみてください.

  • Google Cloud Skills Boostの他のコースに挑戦してみる
  • Google Cloudで自由に実装してみる
  • 他の事業者が提供するクラウドサービスを使ってみる
  • 認定資格に挑戦してみる
  • 自分でクラウドを作ってみる
  • クラウド基盤を研究する

Google Cloud Skills Boostの他のコースに挑戦してみる

無料で挑戦できる他のコースを試してみる

Google Cloud Skills Boostには魅力的なコースが多数存在しています.
日本のエンジニアのみなさまがおすすめしている記事を,いくつか取り上げてみました.
興味が湧くものがあればぜひ挑戦してみましょう.

もちろん,ここで紹介していないコースにも自由に取り組んでいただけます.
困ったときは,遠慮なく近くのCore-membersに声をかけてくださいね.

200 Creditを無料でもらう

いくつかのコースでは,有料で購入する必要のある "Credit" を求められることがあります.
有料で購入してもよいのですが,学生はこちらのフォームから申請することで,1年間有効な 200 Creditsを無料で得ることができます.(2024年6月現在)
フォームには英語で記す必要があります.以下のように入力してください.

  • Email Address:大学から配布されたkyutech.jpで終わるメールアドレス
  • Name of Academic Institution:Kyushu Institute of Technology

手動で確認・承認が行われるため,申請してから利用可能になるまで約2〜3週間程度かかります.
承認メールが届いたら,Googleアカウントではなく申請に使用した九工大メール・送信されたパスワードでSkills Boostにログインしてください.

これで,本来であれば有料のコースに無料で挑戦できるようになります.

Creditが必要なコースを "今すぐ" やりたい方へ

Leadが持っているCreditを共有します.
お近くのCore-membersにお声がけください.
可能な限り対応します.

Google Cloudで自由に実装してみる

今回はGoogle Cloud Skills Boostを利用しましたが,もちろん,ご自身のGoogleアカウントを使って直接Google Cloudを利用することもできます.

Google Cloud

登録後,無料枠の範囲内であれば,当面の間無料で使用することができます.
無料枠が設定されていないプロダクトや,無料枠の範囲外となる強力なリソースを使用する場合にも, $300 までは無料で使用できます.

しかし,いくつか注意が必要です.
Google Cloudの学習には,Google Cloud Skills Boostを使用することを強くおすすめします.

  • 登録には,クレジットカードが必要です.
    • 無料枠のみを使用する場合にも,クレジットカードの登録が必要です.
    • デビットカードも一部登録できる場合があります.
      ただし,はじめに有効性の確認のため数円程度の決済が行われます.
      これに対応できる程度の有効な残高が必要です.(この請求は後日取り消されます.)
  • 必ず,使い終わったリソースは削除してください.
    • 無料枠の範囲外や,無料枠が設定されていないプロダクトを使用すると,課金が発生します.
      多くは秒単位など小さな単位で課金されるため,学習後にすぐに削除すればそう大きな金額にはなりません.
      しかし,うっかり放置するととんでもない請求が来ます.作成したリソースは忘れずに削除してください.

他の事業者が提供するクラウドサービスを使ってみる

今回はGoogle Cloudを使用しましたが,世の中には多くの事業者がクラウドサービスを展開しています.
それぞれに強み・弱みがあり,操作体系や用語・概念,責任分界点が異なります.

最近では,重要なシステムを構築する際にリスクを分散させるため,複数の事業者が提供するクラウドサービスでそれぞれシステムを構築するマルチクラウド体制をとることもあります.
ぜひ,いろいろと試して自分の引き出しを増やしておきましょう.
ほとんどの事業者が,Google Cloudと同様の無料枠や学割,トレーニングサイトを提供しています.

認定資格に挑戦してみる

日本では,特にGoogle Cloud,AWS,Azureの資格に着目しているエンジニアが増えてきています.
(LeadもAWS Certified Solutions Architect - Associate などを取得しています.)

面接やESなどの限られたスペースで,自分の実力の最下点をひとことで示すことができます.
余裕があればぜひ挑戦してみましょう!

書店などで対策本が販売されているほか,Udemyや公式Webなどからe-Leaningコースが提供されているものもあります.

自分でクラウドを作ってみる

ここまでは,インターネットを介して誰でも利用できるものを "クラウド" としてご説明してまいりました.
しかし,厳密にはこれは クラウド の中の "パブリッククラウド" と呼ばれるものです.
このほかに, "プライベートクラウド" もクラウドの定義に含まれます.

プライベートクラウドとはその名の通り,自分・自社で使うことを前提として,仮想化基盤により自作するクラウド環境を指します.
パブリッククラウドと比べてメリット・デメリットがそれぞれあり,運用するサービスの特性からどちらを使うのが適切なのか判断します.
(どちらも併用するケースもあり,これを "ハイブリッドクラウド" と称します.)

プライベートクラウドはNutanixやVMwareなどの商用製品を用いて構築されることが多いですが,これらは大変高価です.
一方,オープンソースで開発されていたり,規模によっては無料で使用できたりする製品もあります.
自分専用のクラウドを作ってみたい,時間を気にすることなくクラウドの便利な機能を使いたいという方は,ぜひ構築に挑戦してみましょう.

Note

本学にはNutanixの仮想化基盤が導入され,運用されています.(参考)
随時見学を受け付けておられるので,もし興味があれば問い合わせてみると良さそうです.
結構面白いものが見れます.

ライセンス上学生でも扱いやすいソフトウェアを以下に示します.
公式サイトは英語で示されていることがほとんどですが,日本語で紹介している方も多くいらっしゃいますのでぜひ検索してみましょう.

  • OpenStack
    • オープンソースソフトウェアの中でもっともよく使われています.
    • 本学 光來健一 先生による授業「クラウドコンピューティング」には,このOpenStack環境での演習を含みます.
  • Proxmox VE
    • OpenStackと比べると初心者にも扱いやすいです.
  • Nutanix CE
    • 本格的ですが構築に必要な性能要件がかなり厳しいです.
  • VMware ESXi
    • BroadcomがVMwareを買収後,無料で使用できなくなりました.

単に自分のPCの中でVMが動けばよい場合は,以下のソフトウェアのほうがお手軽です.

  • Hyper-V
    • for Windows
    • お手持ちのWindowsライセンスが Pro or Edu or Enterprise エディションであれば無料で使用できます
    • Azure Dev Tools for Teaching教育機関の確認プロセス (学生認証) を済ませると,Pro or/and Eduのライセンスを入手できます.
  • Virtual Box
    • for Windows / Intel Mac
  • KVM/QEMU
    • for Linux
  • UTM
    • for Apple Silicon Mac
    • AppStoreからインストールすると有料(公式サイトからは無料)
  • VMware Workstation Pro
    • for Windows
    • 2024年5月に個人利用は無償化されました.
  • VMware Fusion Pro
    • for Mac
    • 2024年5月に個人利用は無償化されました.

クラウド基盤を研究する

なんと本学にはクラウドコンピューティングやOS,仮想マシンなどを専門とする研究室があります.

Kernels and Systems Lab.

もし興味があれば覗いてみましょう.

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